HIPHOP好きのみなさん!こんな場面を見たことありませんか?
- 誰かに向けて書いたDis曲
- ラッパー同士が直接揉めている
- ストーリーなどでのDis
ただの喧嘩ではなく
ビーフ(Beef)というHIPHOPの文化なんです!

ビーフ?お肉の事かな???

直訳はお肉だね(笑)
HIPHOPでの「ビーフ」=「不満・対立」などの意味があるんです!
この記事ではHIPHOPのビーフについて
詳しく解説していきます!
- ビーフの語源
- なぜビーフが起こるか
- 日本での代表的なビーフ
ビーフの語源

先ほどもあった通り「Beef」
直訳するとお肉なんですが!
1880年代にはすでに不満などの意味で使われていたそうです!

不満と使われ始めた
仮説がいくつかあるんだ!
どれかが必ず正しい!とは断言できませんが2つ紹介します!
説①
20世紀初頭、アメリカの軍隊の食事として
「ビーフシチュー」「塩漬け牛肉」などが多くあったとのこと。
そんな状況に対して….

また牛肉かよ!!

硬くておいしくねぇな!!
など….常に牛肉の食事に対して
文句を言っていたそうです…

この事から「文句を言う」って
意味が生まれた説だね!
説②
アフリカ系アメリカ人英語では昔から
「to have a beef with someone」
=「誰かとモメる」「対立している」
という表現があったそう。

この表現がHIPHOPシーンでの
「ビーフ」と繋がった説だね!
説①も面白いですが、
おそらく②が有力です!
HIPHOPでビーフが起こる訳
ではそんなビーフですが、
なぜ?HIPHOPで行われるか?
バトル文化の伝統

HIPHOPは元々バトル文化が始まりです。

「暴力ではなくラップで解決」
が文化なんだ!
HIPHOPのバトル文化について
詳しく説明している記事もあるのでそちらも是非!
観客を盛り上げるためのエンタメでもあります!
殴り合いの喧嘩ではなく
曲でアンサーしようぜ!という文化です!

中にはガチ喧嘩あるけどね…
プライドの問題
HIPHOPは自分のルーツをとにかく
誇る文化があります!
それに対して馬鹿にされるとビーフに発展しやすいです!
- 出身地・地元
- 仲間・家族
- 自分自身の存在

仲間の思いや地元を背負って
プライドの為に言い返すんだ!
仲間の為にビーフに参加することも!
以上がビーフについての解説でした!

ここからは実際に起きた
ビーフを紹介するよ!
HIPHOPシーンでの有名なビーフ
YZERR ワイザーVS BADSAIKUSHバダサイクッシュ
このビーフは恐らく
日本のHIPHOP史上最大のビーフです。

かなり長くなる内容だから
省略して書くよ!
このビーフの発端は
YZERRが所属するBADHOPの
「Back Stage」という楽曲に対し、
「RYKEY」が「他楽曲のパクリだ!」と発言したことから始まります!
↑こちらがパクリ疑惑をかけられた元ネタです!

確かに似ている…よね?
サンプリングな気がするけど!
「パクリ発言」によりRYKEYの自宅に
悪戯されたことからビーフに発展します!

民度の低いファンのせいで…
そのビーフのRYKEYからの楽曲がこちら。
「盗作した作品で武道館立ってさ
ガキを騙してロレックスなんか
つけてやがってる」
RYKEY
かなり強烈なパンチラインを残しています…
こちらの楽曲に客演している「BADSAIKUSH」ですが

ビーフなの知らなかった。
俺は関与してないよ!
と発言していたとのこと。。

曲に参加して
何も知らないわけないよね(笑)
胸ぐらのつかみ合いになるほど加熱したこちらのビーフ。
最後は両者ビーフ曲を出して終わります。
こちらが「BADSAIKUSH」のビーフ曲
「お前と弟のラップは酷ぇ
水と油腐る耳」
BADSAIKUSH
対するYZERRのアンサー曲がこちら
「売名だけで立たるなら立ってみろよ東京ドーム」
YZERR

両者MVでビーフ食べてるね(笑)
全てリリックを読むと
YZERRのほうがパンチラインが多い気がします…

この曲が出てから現在にかけて
両者ビーフに触れていないよ!
これからこのビーフに動きはなさそうです…
Mony Horseモニーホース VS MC TYSONエムシータイソン
こちらはかなり最近のビーフです!
事の発端はMony Horseの
「Trash Talk」という楽曲です。
0:18~の部分からが誰かに向けて書いているリリックでは?と話題になりました!
「スポーツカーがレンタル
大丈夫か君のメンタル?」
「MCでもないしNG」
こちらのリリックからMC TYSONなのでは?と憶測が広がります!
これに対しMC TYSONが
Zeppツアーのマイクで

「ちゃんと名義あるわ
クソガキ」
と発言!これに対しMony Horseも
後日のライブで

「名指ししてねぇの1人で
勘ぐった知能の低い子ゴリラ」
と強烈な発言…
ここまでで動きは止まっていますが
これからの動きに期待が集まりますね!
まとめ
以上がビーフの説明と実例でした!
ビーフもHIPHOPにとっては大事な文化です!
「Beef」=「対立」
バトル文化だから起こること
エンタメ性があることも

実際の内容を理解すると
アンサー曲の理解も深まるね!
HIPHOPを楽しむうえでビーフについてもっと理解を深めましょう!
今日の曲紹介
「まじで見る目ないな審査員」
Tee Shyne RAPSTAR DIS
こちらもビーフ曲ですが、
「ラップスター」という
オーディション番組に向けたDis曲です!
自分自身が落選したことから
審査員にむけてのDisをしていますね(笑)
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